音に敏感な児童に対しての手立てがわからない。
授業中に集中がとぎれてしまう児童の姿がみられる。
準備の手順がわからず不安を感じている児童がいる。
こんな悩みを解決できる記事をかきました。
ユニバーサルデザインを実現するための配慮について説明しています。
児童が抱いている不安を解消するために、
少しでも力になりたいと考えています。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
ユニバーサルデザインとは
ユニバーサルデザインとは、障がいの有無に関わらず、
すべての人にとって生きやすい社会を実現することを意味しています。
学校現場での問題点
学校現場においても、ユニバーサルデザインという点において問題を抱えています。
例えば、エレベーターの未設置や多目的トイレの未設置などがあげられます。
ユニバーサルデザインを実現するための5つの配慮
今回は、学級で実現できるユニバーサルデザイン化を5つ紹介します。
- 視覚的な配慮
- 聴覚的な配慮
- 座席の配慮
- 予定の明示
- ルールの明示
ユニバーサルデザイン①:視覚的な配慮
視覚的な刺激に反応しやすい児童にとっての配慮を紹介します。
1−1:教室前面の掲示物をしない。
視覚的な刺激に反応しやすい児童にとって、
前面の掲示は授業のさまたげになることがあります。
なるべく、教室横の掲示板や背面黒板への掲示を
心がけるようにしましょう。
1−2:前の棚にカーテンを設置する。
これも上記の理由と同じです。
100均の材料などでカーテンを設置することができます。
ユニバーサルデザイン②:聴覚的な配慮
聴覚的な刺激に反応しやすい児童にとっての配慮を紹介します。
2−1:椅子にキャップをつける。
椅子をひいたときの「ギーッ」という音によって、
ストレスを抱える児童もいます。
キャップをつけることで音を軽減することができます。
また、テニスボールなどでも代用できます。
2−2:イヤーマフを着用する。
どうしても日常の音にストレスを感じる場合は、
イヤーマフの着用をすすめています。
もちろん、本人と保護者に相談の上できめてくださいね。
ユニバーサルデザイン③:座席の配慮
座席によって学習に支障をきたす場合は配慮をしたほうがよいでしょう。
3−1:適した座席の配置を行う。
「黒板の文字が見えづらい。」「声が聞き取りづらい。」
といった場合には、前の席に移動するなど配慮が必要でしょう。
3−2:近くに行動モデルとなる児童を配置する。
友だちの動きに反応してしまう児童に対しては、
行動のモデルとなる児童を近くに配置することで、
より行動しやすくなることがあります。
ユニバーサルデザイン④:予定の明示
予定を明示することにより、次の行動がわかりやすくなります。
4−1:授業の流れを掲示する。
授業の流れを掲示することで見通しをもって、
学習に参加をすることができます。
また、視覚タイマーを用いて、授業時間を明示することも
有効な手立てとなりますね。
4−2:1日のスケジュールを掲示する。
1日のスケジュールを掲示することで、
見通しをもって過ごすことができます。
また、持ち物を掲示したり、移動場所や時刻を掲示すると、
よりわかりやすくなります。
ユニバーサルデザイン⑤:ルールの明示
判断が未熟な児童に対して有効な手立てを紹介します。
5−1:活動前にルールの説明をする。
「どのような場面で」「どのようにすればいいのか」を
具体的に伝えることで、判断をしやすくなります。
5−2:望ましい行動ができたらほめる。
ルールを守って行動ができたときには、ほめます。
ほめることで、行動の強化につながります。
まとめ
今回は、ユニバーサルデザインを実現するための5つの配慮について
説明をしました。
- 視覚的な配慮
- 聴覚的な配慮
- 座席の配慮
- 予定の明示
- ルールの明示
上で説明したものは、ユニバーサルデザインを
行うための一例でしかありません。
さまざまな取り組みを知り、気づき、行動することが
よりよい学級、社会をつくることにつながることでしょう。